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2007年 09月 29日

ハッスル&フロウ

最近に作られた映画で、なかなかコレは!と思うものに巡り合わなかった。特にアメリカ映画。ハリウッド大作はもとより、独立系プロダクションのものも、なんかいまいちなものが多かったのです。おそらくはアメリカ映画自体が停滞期あるいは過渡期に入ってるのかもしれませんが、そんな中、評判を聞いたこの「ハッスル&フロウ」という作品を見てみたところ、これが思わぬ拾い物でした。

ストーリーはアメリカ南部に住むしがないポン引きの男が、これでオレの人生終わりだろうか、とずっと考えていて、ずっとやりたかったこと、ヒップホップ・ミュージックで成功すること、に挑戦するが・・・という内容です。

そういうあらすじで思い出すのがご存知「8マイル」ですね。エミネムの起用で有名な作品です。8マイルはわりかし単純な成り上がりストーリーで、若干スポ根モノっぽいかんじがあります。アレはあれでなかなかおもしろかったのですが、なんというかいまいち深みがないというか、サクセスストーリー以上のものはない、と思いました。なので、この「ハッスル」もどうせ同じような映画だろうと存在は知ってたんですけどスルーしてたんです。

しかし、見てみるとこの「ハッスル」はなかなか興味深かったです。8マイルと似たあらすじにも関わらず、その感触は全然違うタイプの映画と言ったほうがより正しい気がします。クレイグ・ブリュワーという監督の第二作らしいんですが、非常に丁寧に作ってます。映像に対するこだわりと緻密な脚本はなかなか他にないものだと思います。

この監督の第三作「ブラック・スネーク・モーン」が最近公開されていて、サミュエル・L・ジャクソンとクリスティーナ・リッチという良い俳優を配役することに成功してます。おそらく「ハッスル」の成功のおかげでしょうね。それだけの力がこの作品にはあります。あと、この三作目にはジャスティン・ティンバレークが出ていて、「ハッスル」のほうにはリュダクリスも出てます。なんか音楽業界にコネクションでもあるんでしょうか?PV出身の監督とかもやってたのだろか?

「ハッスル」に話を戻すと、ストーリー展開が意表をつくかんじで、当たり前なところに終わっていないところがとても印象的です。そして映画全体としても、アメリカの貧困層の閉塞感のようなものも伝わってくるし、それでいてある種ポジティブな要素もしっかりとある。そのバランス感は実に良いです。ヒップホップとか好きでない人でも十分楽しめると思います。
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by goofy-ride04 | 2007-09-29 21:50 | 映画


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