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2010年 08月 25日

「銀河鉄道999」に30年の時を超えて感動した話<後編>

『全駅停車!「銀河鉄道999」ぜんぶみせます』というNHKの番組についての
エントリもついに(ようやく?)最終回です。

この番組の中ではテレビ版のほかに劇場版も最後に放映されました。

テレビはいくつかのエピソードのみしか放送されていないので、
劇場版で判明したことがいくつかありました。ただ、テレビ版と劇場版が
同じなのかはよくわかりません。多少違うんじゃないかと思います。
あるいはテレビ版では明かしていない部分に触れている、とか。

劇場版はテレビ版が終わる前に放映されているらしく、すでにラストが
劇場版でわかってしまっている、みたいなところです。もしかすると
その時点で漫画の連載が終わっていて何れにしてもラストは決まっていたの
かもしれませんけど。

この最終回がキましたねー。ズバリ、テレビ版のほうがずっと好きです。

劇場版は、映画全体はかなり整理されて、なおかつ練りこまれて作られて
いる分、ストーリーのこなれ具合は素晴らしかったのですが、ラストは
もう断然テレビ版。あと、鉄郎の年齢設定がテレビだと10歳なのに映画は
15歳。なぜに?な設定変更なんですが、これもテレビのほうが良いと思いました。

15歳だと思春期ですから、どっちかっていうともう「男」ですよね。
10歳だと少年ですから、メーテルも母であり女性である、という複雑な
視点ですが、15歳じゃあはっきりしてしまう。10歳で銃持って戦うのって
おかしくない?みたいなリアリティはこの際いらないんじゃないかな。

劇場版では明確な意図をもっての設定変更だったとは思いますが、僕はテレビ派
です。

女性は知らないけれど、男の10歳ってのは「輝ける少年時代」じゃないかと思います。

村上龍が言ってたんですが、男は7-8歳ぐらいまでは母親に支配されて、13-4歳
以降は女に支配される。その間のわずか数年ってのは輝ける時代だ、みたいな
ことを言っていましたが、まさにその通りじゃないかと思います。

自分の小学校時代の10歳ごろなんて、昼休みとかにハンドベースという遊びを
やるのがおそろしく楽しくて、それ以外のことはすべて消失していました。
ハンドベースのために人生や生活や世界が存在していた。そんな時代だった
ような気がしています。朝起きたら、ハンドベースまであと何時間、みたいな。

そして、そんな時代にこの歌がもうBGMのようにあちこちで流れていました。

劇場版の素晴らしいのはこのエンディングテーマですね。
ラストシーンで汽車が空に向って上っていく…そこへこのテーマが!



テレビ版のラストでこの曲流れたら、最強コンボだったろうなー。

テレビ版のラストで、一緒の列車に乗るはずだったメーテルが同じホームの別の
列車に乗っている。そして、発車のベルが鳴り、列車が走り出す。
鉄郎は驚き、そして悲しみ、涙を流す。けれど、しばらくして、鉄郎はメーテルに
笑顔で手を振るんですね。「さよなら~」。

これが鉄郎の成長の証であり、強さの証であり、彼がまさにヒーローであることを
証明するものじゃないでしょうか。ここにもう本当に感動しました。悲しみと愛情と
友情と切なさと勇気と…あらゆるものがこのシーンで表現されていたのではないでしょうか。

それまでの112話を全部見て、この最終話を見たら相当ヤバイでしょうね。

前回のエントリでメーテルというキャラクターの魅力について書きましたが、
この「銀河鉄道999」では、鉄郎というキャラクターこそが素晴らしいのだという
ことに見ているうちに気づきました。

彼の持っている、優しさ、強さ、正義感、ユーモアというものが、じょじょに
伝わってきて、彼の魅力にハマってしまった感があります。おそるべし松本零士。



30年遅れでの傑作との出会いでしたが、宇宙を流れる時間からすれば取るに足りない
遅れじゃあないですか(と、よくわからんまとめ方で終わらせて頂きます。)

また、この広い宇宙のどこかで会いましょう!

「さらば鉄郎、さらばメーテル、さらば銀河鉄道999、さらば少年の日よ」

ぼぉ~~~(汽笛の音)
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by goofy-ride04 | 2010-08-25 21:22 | 映画


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